FX自動売買ツールのトラリピで採られる挟み込みという手法

FX取引のリピート系自動売買ツールとして、最も高い評価を得ているものに「トラリピ」があります。当然、自動売買を繰返すため、利用者は何もする必要がありません。ただ、当初に設定した売買方法が為替の流れによっては適切ではなくなる場合があり、その際は修正しなければなりません。トラリピの設定の修正に利用される手法の一つに「挟み込み」があります。

●挟み込みという手法
挟み込みというのは、基本的な設定は変更せずに、ポジションの値幅を調整します。つまり、挟み込みは同じレンジにおいて調整を図るため、それほど難しいものではありません。具体的には、すでに設定してあるトラリピのポジションを上下から挟むようにして、新しいポジションを持ちます。

例えば、米ドル/円において、110~115円の間で1円間隔のポジションを6本持っていたとします(1本目110円、6本目115円)。ここで、挟み込みの手法を採る場合は、109円50銭から同様に1円間隔で6本ポジションを仕掛けます。その結果、109円50銭から115円までに12本のポジションを持つことになります。

このように、挟み込みは同一レンジ内で行うものであり、レンジ幅を広げることはしません。レンジ幅を広げると、それだけ値動きにおけるリスクが大きくなります。トラリピはレンジ相場の枠内で利益を狙うツールであり、レンジを広げ過ぎると、いつまでも決済できない「くそポジ」を掴む危険性が増加します。

●挟み込みの効果
挟み込みは同じレンジでポジションを持つため、リスクが増えることはありません。また、値幅を狭めて新しいポジションを持った方が、同じ値幅でポジションを倍にするよりも、ポジションの約定する可能性が高くなります。為替価格が110円から115円という5円のレンジで上下している場合は1円間隔でも問題ありません。しかし、値動きが111円~113円という狭いレンジで均衡状態になると、1円間隔では約定数が減ってしまいます。

一般的に、長期の運用を目的とする場合は、1本当たりの通貨量を増やすより、仕掛ける値幅を狭くした方が得られる利益が多くなります。従って、資金的な余裕が出た場合は、1円間隔から50銭間隔、25銭間隔と狭めていくことで、より多くの利益を狙えるようになります。

ちなみに、挟み込みは値幅を半額にする手法であり、当初の値幅の設定が1円間隔の場合は50銭、25銭の2回挟み込みが実施できます。仮に、当初から挟み込みを想定している場合は、最初の値幅設定を80銭にすると40銭、20銭、10銭と3回可能になります。なお、挟み込みは相場がレンジ相場で安定していることが前提であり、値動きが不安定な時に行うのは危険です。